UPM Plywood が初の木製衛星の打ち上げプロジェクトを発表

Press Release 13.4.2021 12:00 EEST

弊社グループの合板の製造、販売を行っているUPM Plywoodが、初の木製衛星打ち上げプロジェクトを発表しましたので、お知らせいたします。

UPM Plywood、Arctic Astronautics、Huldの3社は、初の木製衛星『WISA WOODSAT』を打ち上げる共同ミッションを発表しました。同衛星は、2021年末までに地球の軌道に乗る予定です。

WISA Woodsatは、これまで木材のなかった宇宙空間に向かいます。宇宙構造物での木材使用の評価をするために、過酷な温度、真空、および宇宙放射線下での長期間に渡る合板の変化、耐久性に関するデータを収集することが、主なミッションとなります。

imagekwez9.png

WISA Woodsatは、Arctic Astronautics社によって設計、製造された超小型衛星で、Kitsat(韓国工科大学の研究用アマチュア衛星)をベースに作られています。衛星の大きさは、10x10x10cmで、重量は1kgです。オンボードセンサーには、2機のカメラが搭載されており、特殊コーティングを施したWISAバーチ合板をモニターします。カメラの1つは、外部映像を撮るために、折り畳み可能な棒に設置されます。

欧州宇宙機関の宇宙材料研究所は、奇抜な新しいセンサー一式を今回のミッションに提供する予定です。これらのセンサーはすべて、9つの小さな太陽電池によって駆動されます。

UPM PlywoodのAri Voutilainen (Space Project Manager)は、発表に際し、次のようなメッセージを残しています。

『弊社のミッションは、将来的に石化燃料を超えるものを創造することです。WISA Woodsatは合板で作られています。そして、再生可能な木をベースとした製品が、非常に要求の高いアプリケーションにも石化燃料素材に取って代わることができるという非常に重要なメッセージを乗せています。ヒューストン、我々は解決策を持っているよ。』