コカ・コーラ社、長春美禾科技、UPMが植物ベースのプラスティックボトルの商業化で合意

Press Release 19.10.2021 18:00 EEST

10月18日、コカ・コーラカンパニー(以下コカ・コーラ)、長春美禾科技(美禾科技)、および弊社UPMは、植物ベースのペットボトルの商業化を進めることに合意したと発表しました。(関連記事はコチラ

コカ・コーラと、美禾科技は植物ベースのモノエチレングリコール(bMEG)の技術を共同で開発し、2009年にPlant Bottle™として最初のプラスティックボトルを作りました。(関連記事はコチラ)

2017年には、第2世代の技術へと発展。この次世代技術は、糖源からbMEGへの変換の過程でのエタノール抽出のプロセスを省くという効率化を実現することに加え、これまで糖源として使用していたトウモロコシなどの穀物を必要とせず、100%認証の取れた広葉樹を原料とした製材工場や、その他木材加工工場から発生する木質副産物を原料とした生産を可能にします。

この技術を基に、現在ドイツのロイナで建設中のUPM社による本格的なバイオリファイナリーでは、bMEGに加え、モノプロピレングリコール(bMPG)、およびリグニンベースの再生可能機能性フィラー(RFF)を生産します。生産量は2023年には22万トンに増産する予定です。これにより、化石原料から、再生可能な植物ベースのプラスティックボトルへの移行が、商業的スケールで可能になります。

Juuso Konttinen (VP / UPM Bio-Chemical)は、共同発表において次のように述べています。『ロイナで生産されるバイオケミカル素材は、多くのアプリケーションで本当の意味でのサステナビリティを可能にし、CO2フットプリントを大きく削減します。そして、化石原料を再生可能な代替品である木由来の素材に置き換えることを実現します。コカ・コーラと美禾科技が進めるbMEGの技術の商業化は、これまで幅広く行われた検証の結果であり、コカ・コーラとの合意に基づいて、当社の製品を広く販売する見通しに大変興奮しています。』

コカ・コーラは、2050年までにゼロカーボン、又、廃棄物ゼロを実現するという企業ビジョンの一環として、2025年までに、化石燃料をベースとしたヴァージンプラスティックの使用を3百万トン削減を目指すと発表しています。