UPMは、中国常熟工場において資本効率の向上を図るべく、検討を続けていた3号機の建設を最終決定いたしました。この設備投資により、当社はラベル用特殊紙においてコスト競争力のある高品質メーカーとしての世界的な地位の強化を図ります。常熟工場への新規追加投資は2012年8月に一度発表されたものです。
投資の内容については、インフラ設備の投資など、一部見直しをいたしました。UPMは新規発電機を建設する代わりに、環境に配慮した燃料や将来の工場のエネルギー供給における環境改善策を推進できるように既存のボイラーを改修します。また、工場では新たなインフラを建設するのではなく、既存の施設の活用を目指します。改訂計画案では、投資総額が3.9億ユーロから2.7億ユーロとなります。
UPMのCEOであるユッシ・ペソネンは「我々はこれからの3年間、バイオ燃料、アジアにおける特殊紙、ラベル素材、パルプ生産での成長に明確に重点をおき、新設備の稼動後に新たな2億ユーロの利益の実現を目指す。常熟工場への投資の見返りは魅力的であり、我々の利益目標の実現に多大な貢献をもたらしてくれるものと思う。」と、述べました。
常熟工場への新規設備投資はアジア・パシフィック市場において成長目覚しい、剥離紙用原紙や特殊紙などの幅広い製品を対象に行っていきます。この設備投資は現在の常熟工場のインフラを増強するとともに、既存設備との相乗効果による生産コスト改善を目指します。また、非塗工上質紙(オフィス用紙)も生産予定です。
全世界でのラベル用紙の年間成長率は4%であり、アジア地区では8%が見込まれています。特に成長が著しいのは中国、東南アジア、インド等の新興国です。
新抄紙機はラベル用特殊紙とラベル素材で年間生産能力36万トンで、2015年末の稼動開始を目指します。
この投資の詳細につきましては、必要に応じて弊社担当者よりお伝えさせていただきます。
