認証からCO²排出まで
UPMとサンゴバングループは、国連の「1.5 ℃のためのビジネスアンビション」の誓約にコミットし、気温上昇を1.5 ℃に抑えるために自らの役割を果たしています。両社は、その他にも、持続可能性や気候変動の緩和に関する目標を掲げています。
現在、CIBMが木材を購入する際に最も重要視しているのは、森林認証による持続可能性です。
「サンゴバンの環境方針は非常に厳しいものです。FSCやPEFCなどの認証は、森林が持続的に管理されていることを私たちに教えてくれます。生産時のCO²排出量は、当社のお客様が関心を持ち始めている新たなトピックです。今のところはまだ、お客様の意思決定における決定的要因にはなっていませんが」とArnaud Massias氏は言います。
UPM Timberは先般、100%リサイクル可能かつ最低30%がリサイクルされている木材包装材に2022年の春に移行することを発表しました(リンク)。また、完全なバイオプラスチックまたは繊維ベースの素材の開発も継続していきます。Arnaud Massias氏は、このニュースを非常に興味深く受け止めています。2021年10月にセイク製材工場を訪れた際、彼はプラスチック製の木材梱包材が気になったのです。製材工場の技術と大量生産に感銘を受けた一方で、プラスチック製の包装材には持続可能な代替手段があるはずだと感じました。
UPM Timberは、持続可能性に関するお客様の意見やニーズを聞き、それに基づいて常に開発を行っていきたいと考えています。
「サンゴバンやCIBMにとって、認証やその他の持続可能性に関する問題は、今後ますます重要になってくると考えています。私たちUPM Timberは、これらの問題に精通しています。CIBMから必要な書類の提出を求められたらすぐに対応できるようになっています」とEmmanuel Danieauは述べています。
持続可能な木材をともに推進する
他の建築材料と比較して木材は、気候変動にポジティブな影響を与えます。このことについても、CIBMとUPM Timberはともに広めていきたいと考えています。
CIBMはフランスにおける木材の地位の向上を望んでいると、Arnaud Massias氏は言います。
「フランスでは、フィンランドに比べて、建築材料としての木材の地位がまだ非常に低いのです。コンクリートや他の素材が普及している中で、私たちはもっと木材を持続可能な建築素材として普及させたいと考えています。これに関して、UPM Timberと今後も協力し取り組んでいきたいと思っています」とArnaud Massias氏は語ります。
Emmanuel Danieauは、この目標に賛同しています。
「私たちは同じ道を歩んでいます。UPM TimberとCIBMの間では、すでにいくつかのミーティングを行い、こうしたテーマについて話し合っています。既存の解決策もありますし、まだこれからというものもあります。でも、ともに解決策を見つけていきますよ」とDanieauは締めくくりました。