ヨーロッパへの扉と窓は、再び開かれています。最初の兆候が見られたのは、UPM Timberの顧客企業Sotrinbois社の代表団と、UPM Timberの在仏営業スタッフが、10月初旬にAlholma製材工場を訪問したときでした。訪問の目的は、この製材工場の運営について詳しく知ることと、ユリビエスカのE.T.Listat社との協力関係を築くことでした。
Sotrinbois社は業界有数の製材業者であり、フランス有数の木製モールディング製造会社です。原材料としてスプルースとアカマツを使用しています。製品は販売のため、また建設業界のニーズに対応するため、店舗に配送されます。UPM Timberは、Sotrinbois社にとって原材料の主な調達先の1つです。「私たちの関係はもう25年になります」と、UPM Timberの在仏営業所のセールスマネージャー、Christophe Tamazayeffは言います。
Alholma製材工場での集合写真。左から、生産部長Arto Ylinampa、中央ヨーロッパ担当デマンドマネージャーEssi Parviainen、UPM Timber欧州大陸担当エリアディレクターEmmanuel Danieau、Sotrinbois社購買担当マネージャーMartial Grandont氏、UPM Timber中央ヨーロッパ担当セールスマネージャーChristophe Tamazayeff。右端はSotrinbois社CEO、François Augry氏。
話し合いと協力関係の構築
「1日目は、E.T. Listat社の代表団と会いました。同社はSotrinbois社と同種の製造業者です。この訪問の目的は、E.T.Listat社と協力関係を築き、フランス市場の需要により良く応えられるようにしようというものでした。協力関係がもたらす可能性についてオープンな話し合いができたと同時に、E.T.Listat社の製造部門について詳しく知ることができました。 E.T. Listat社はAlholma製材工場のお客様でもあるので、工場もこの有望な協力関係からメリットを得られるでしょう」とChristopheは語ります。
「2日目のテーマは、UPMの統合型製材工場の運営について学ぶことでした。工場の視察を通じて、原木から完成品まで、製材品の仕分けの原則を見て回りました。私たちの共通の目標は、UPMとSotrinbois社の協力関係を築くことです」
Sotrinbois社のMartial Grandont氏とFrançois Augry氏に、乾燥仕分け設備の制御室でカメラによる仕分け操作の原則を説明するEmmanuel Danieau。
「Sotrinbois社はUPMとの協力関係に非常に満足しており、この関係を長期にわたって維持していくことを望んでいます。なぜなら、UPMの価値観、すなわち持続可能な成長や、原材料と環境、安全、製品の品質に対する責任は、彼らにとっても重要だからです」と、Christophe Tamazayeffは締めくくりました。
お客様の訪問は、製材工場側から見ても常にメリットがあります。お客様のニーズや品質に関する要件はわかっていても、話し合うことで、製品や市況に対する理解が深まるからです。Alholma製材工場は、「Alholmaを訪れるのはいつでも楽しいものです」というお褒めの言葉も頂きました。(UPM Timberの欧州大陸担当エリアディレクター、Emmanuel Danieau)。
文:Arto Hakola
筆者はAlholma製材工場の生産計画マネージャー。