Story | 06/09/2021 07:12:25 | 1 min 読み取り時間

おうち時間を楽しみましょう

家に閉じこもりきりで、時間を持て余していませんか?今こそ、DIYを始めて工具類を使いこなす時かもしません。

人々が家で過ごす時間はこれまで以上に増えており、アパートや家は、今では職場、ジム、教室としての役割を果たしています。一方、友人や家族との交流は屋外で安全に行われています。この「ニューノーマル」への適応は、かつてないDIYブームをもたらしており、園芸用品や住宅リフォーム用品の売上高が急増しています。

米国だけでも、園芸用品店や建築資材店の2020年上半期の売上高は、前年比で22 %以上増加しました。さらに、ヨーロッパ住宅修繕モニター(European Home Improvement Monitor)の調査によると、ヨーロッパの11の国の消費者のうち25 %の人々が、家の修繕に取り組む時間が増えたと回答しています。

「2020年3月にコロナウイルスの大流行が始まったとき、私たちが最初に心配したのは、全世界で操業が停止してしまうのではないかということでした。そのような状況は、現実にしばらくの間続きました。出荷は延期され、多くの産業では工場の閉鎖を余儀なくされました。しかし5月の初め頃、私たちは、ロックダウンが木材産業に新しい市場を生み出し、結果として需要が伸びていることに気付きました」UPM Timberのサプライチェーン担当マネージャーであるMika Nokelainenは、このように述べています。

新しい夏休みの形

この需要の一部を担っているのが、Anna EhantiやHenna Simolaのような人々です。長年の友人である2人は、夏季休暇にお互いの家族とともに海外に旅行する計画を立てていました。しかしその代わりに、ヘルシンキの中心部近くにある1950年代のコテージを共同購入することにしました。

その小さな木造の家を最初に見たSimolaは、一目で気に入りました。

「一目見てすぐに気に入りました」とSimolaは言います。「その家は私が子供のころの祖母の家と同じ色で、すぐに居心地よく感じました。直感的に、これが欲しいと思ったのです」

幸いにもEhantiも同じ気持ちだったため、友人同士である2人は、自分たちの家族にコテージ修繕の協力を求めました。2人は、キッチンを設置したり、外面を塗装したり、新しいサマーハウスの内外へ新しい木板を取り付けたりして、夏を過ごしました。

EhantiもSimolaもDIYの経験はありませんでしたが、友人や家族とくつろいで過ごせる場所を作りたかったのです。

「この場所の社会的な側面も気に入っています。自転車でここに立ち寄ってくれる友人がたくさんいます。ここなら屋外で過ごせますから、おかげで、このようなコロナ流行の状況下でも、友人たちと一緒に時間を過ごすことができます。すでにいくつかバーベキューを計画しています。また、日中はここで過ごし、夜には家に帰ることができることも気に入っています」とSimolaは述べています。

長期にわたるプロジェクト

SimolaとEhantiにとって、このサマーハウスは短期的な解決策ではなく、できればこの先何年にもわたって生活に関わるものとなって欲しいのです。そのため、彼女たちのDIYプロジェクトはまだまだ続きます。彼女たちは、家の裏に小さな木造の貯蔵庫を建てようと計画しています。また、Ehantiの父親の助けを借りて、古いドアを新しくしようと考えています。彼女たちは、時にはコテージからリモートワークをしたいと考えています。また、この家には電気が通っていないため、ソーラーパネルやソーラーバッテリーの設置を計画しています。

「楽しめるのは、コテージがとても小さいおかげです。まるで小さなおもちゃの家のようです。これよりも大きな家だったら、DIYに挑戦したいとは考えなかっただろうと思います。この家は、私たちにとって丁度よい家です」とEhantiは述べています。

DIYの流行が長期間続くかどうかは誰にもわかりませんが、Nokelainenは、たとえ将来の状況が不確かだとしても、DIYは今後も成長していくだろうと楽観的に考えています。

「市場からのフィードバックによれば、今のところ木材の需要は高いです」と彼は述べています。「来年初頭にかけて、良好な市場状況が継続しそうです」

 

本文と写真:Laura Iisalo

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