UPM の生物多様性に対する取り組み



UPMは、森林に生息する自然界の生物多様性の保全と向上に努めています。その中でも持続可能な森林の管理に特に力を入れ、地球規模での生物多様性を発展させてきました。

UPMの生物多様性プログラムには、森林界の生物多様性と同様に6つの重要な要素があります。まず、各々の重要な要素を世界レベルで目標設定し、次に各国ごとの目標設定と現地の行動計画を基に実施します。

UPMの森林管理および木材調達事業は、多種多様な森林と生息環境を対象としています。次のケーススタディでは、UPMが現在取り組んでいる先駆的な生物多様性プロジェクトの一部を紹介します。


ロシア - 木材原産地の追跡



UPMは、ロシアの木材の原産地を追跡するシステムを開発しました。木材の原産地を知ることで、供給業者が合法的かつ持続可能な方法で事業を行っていること、そして、その木材が貴重な生物多様性を持つ保護地域から伐採されたものではないことを確認できます。

UPMのシステムは、以下の3つの要素に基づいています。
  • 原産地の表示
  • GISマッピングシステムおよびデータベース
  • 供給業者の監査と伐採地の確認

この表示が正確かどうかは供給業者の監査時にチェックされます。また、その際にUPMは環境意識と伐採地の生物多様性への影響についても評価します。


フィンランド - 火入れに余生体系の保全



フィンランドでは、近年、造林における火の使用が減少、効果的な防火対策により、火によって恩恵を受ける生物種の数が減少しています。UPMは、火の影響を受けやすい土壌の森林面積を広げ、質を高めるために火入れプロジェクトを実施しています。

野焼きは、以下のように行われています。
  • 用地整備の一環として
  • 伐採地の保護樹帯で
  • エスカーなど特に貴重な生物生息地で

野焼きの効果は、研究者の協力により調査されます。これまでの調査で、火に依存している稀少な絶滅危惧種の多くは、商業林の新しく火入れされた地域に生息できることが分かりました。


ドイツ - サプライチェーンにおける生物多様性の促進



UPMは中央ヨーロッパの国々から木材を調達し、サプライチェーンのもと生物多様性を促進するためのシステムを開発しました。

このシステムは、以下の重要なステップに焦点を合わせています。
  • PEFC(森林認証プログラム)およびFSC(森林管理協議会)の認証を受けた、持続可能な管理が行われている森林から木材を調達する
  • 認証を受けていない森林について森林管理計画の証拠を必要とする
  • 認証または管理計画がない場合は供給業者の監査を実施する
  • 供給契約と運用ガイドラインに生物多様性の要件を含める
  • 私有林の所有者に森林管理サービスを提供する
  • 生物多様性に関する情報を、管理者および契約者と交換する

これらのステップを実施することで、UPMは持続可能性と自社の生物多様性プログラムを供給業者に奨励することができます。


英国 - クロライチョウの生息数の回復



UPMは、英国の絶滅危惧種であるクロライチョウの生息数レベルを回復するために、広範囲の出資者と協力しています。

UPMは、生息地の地図を作成し、生息数回復のために以下のような取り組みを行っています。
  • 繁殖期に生息地を保護し、人々の目に触れないようにする
  • 在来樹木を植え、残存している在来種の森林を保護する
  • 空き地を設けることで、生息地の境界をつくる
  • 沼地と湿地を保護する
  • 飛行経路からフェンスをなくす
  • 捕食動物と狩猟を抑制する

年1回行われている生息数調査結果によると、生息数は生物多様性アクションプランの目標を上回り、毎年増加しています。


ウルグアイ - ウルグアイのヤシ林の保護



UPM Forestal Orientalは、ウルグアイの法律で保護されている在来種、ヤタイヤシの分布地域にある森林を管理しています。

UPMは、プランテーション管理の一部として、次のようなヤタイヤシ保全策を策定しました。
  • 地理情報システムを使用した、貴重な生息環境の生態系の監査および記録
  • ヤシの木の保護プログラムの策定
  • ヤシの成木を保護し、生物学的な回廊地帯を通じたつながりを促進して、より大きなヤシ保護地域を作成するための新しいプランテーションデザインのガイドライン
  • 出資者の協力

サバンナ地方のヤシを保護することは、現地の人々がヤシの実の利用を継続し、地域社会で経済的価値を生み出す機会を守ることにもなります。


米国 - 米国ミネソタ州のランドマーク保護地役権契約



UPMとミネソタ州天然資源局は、ミネソタ州北部にある76,000ヘクタールのUPM森林の保護地役権に署名しました。

この地役権の主な特徴は、次のとおりです。
  • この森林は生物多様性を含め持続的に管理された森林として今後も認証される
  • この森林の開発および再分割は制限され、水路、湿地、水流、川への変更は禁止される
  • 狩猟、釣り、ハイキング、スノーモービルなどのレクリエーション目的での一般の立ち入りは永久に保護される

このランドマーク地役権は、生産性を高め、生息環境の種類に応じて管理するために設計された独自のSmart Forestryシステムのもとで、UPMがこの森林を管理し続けることを保証するものです。